カテゴリ:BOOK( 6 )

 

青の炎

最近読んだ小説です。

e0077915_16174750.jpg 青の炎

著者は、ちょっと前に読んだ「新世界より」の作者、貴志祐介 さん。
「新世界より」が面白かったんで、続けて読みました。

当然と言うか、さすがって感じでしたね。
どんどん引き込まれて、一気に読んでしまいました。
ずいぶん前に、映画化もされているようです。機会があれば、映画のほうも観てみたいですね。

普通の男子高校生が〝家族を守るため”と信じて、殺人に走ってしまいます。
法律にも警察にも頼れない行き詰った状況。
計画通り、いや〝ほぼ”計画通りに達成されたはず…

若さなのか幼さなのか、それらから湧き出てくる純粋さ。

ラストの切なさと言ったら、悲しい限りでした。

自分が高校生の時って、こんなに純粋だったかなぁ…なんて思いながら読んでましたね。

もっと前に、読んでおきたかったなぁ。
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by mochi_kantoku | 2012-11-21 16:51 | BOOK  

図書館戦争

ようやく晴れ間がでてきました。
雨は、もうウンザリです。

ちょっと前に読みました。

e0077915_11105869.jpg図書館戦争

有川 浩さんの有名な作品ですね。

「阪急電車」とか「 フリーター、家を買う」等々、有川 浩さんの著書は、人気作が多いですよね。

「図書館戦争」は以前から気になってたんですが、文庫化を機に読んでみようかと思いました。いつの間にか、カミさんが全部そろえてたって幸運もありましたけどね。

 表現の自由を取り締まる法律「メディア良化法」が成立してしまった架空の日本が舞台。「メディア良化法」による出版物の検閲を行う国の機関と、表現の自由を守ろうとする図書館との対立が、武力対立にまでエスカレートしてしまっているっていう非常にぶっ飛んだ設定ながら、違和感はそれほど感じずに読んでしまえます。
 
 読後の感想は、とりあえず「面白かった」ってところでしょうか。
 
 人気作家の作品だけに、テンポよく物語は進んでいきます。飽きさせないんですが、そのテンポの良さが、どうにも軽く感じられてしまって…最近はやりのライトノベルに近いんでしょうかね。40のオッサンには、あの恋愛的な部分がどうにもむず痒くってたまりません。登場人物たちのセリフも…漫画なら、もっと受け入れられるのかなぁ。

 シリーズは全部で6冊くらいあったんですが、全部読破すればもっと違う感想が持てるのかも知れませんね。面白い作品って部分は、間違いないですからね。

この本で、初めて知ったのが“図書館の自由に関する宣言”です。
「図書館戦争」を書くきっかけになったものらしいです。内容は、

図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。

この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。
 第1 図書館は資料収集の自由を有する
 第2 図書館は資料提供の自由を有する
 第3 図書館は利用者の秘密を守る
 第4 図書館はすべての検閲に反対する

図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。


日本図書館協会のHPに、もっと詳しい内容が記載されてます。
本当に、初めて知りました。
我々の知的財産を守る図書館って、なんて誇り高い存在なんでしょうか。
もっと利用しないと、勿体ないですね。

図書館、週末にでも行ってみようかなぁ。
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by mochi_kantoku | 2012-08-30 12:01 | BOOK  

新世界より

はじめに聞いたのは、春先だったかなぁ。
ちょっと定かではないんですが、アニメ化されるってのを聞いて慌てて読みました。

e0077915_16175916.jpg 新世界より

著者は、「悪の教典」とか「鍵のかかった部屋」とか、その他多くの有名な作品を世に送り続けてる 貴志祐介 さん。
この「新世界より」も当然ながら、かなり面白い。

文庫本で、(上)(中)(下)の3冊。
長編ながら、まったく飽きさせない。

この作品は、2008年の日本SF大賞の受賞作。面白いわけです。

しかし、ミステリーのイメージしかなかった貴志祐介さんが、SFを書いてたのは意外でした。恥ずかしながら、アニメ化の情報で初めて知った次第です。

サイコキネシスが発露した人間が、その強すぎる力を持て余し、歪んだ世界をつくり上げてしまったがために起こる悲劇。ラストは、なんとも考えてしまいます。
大きすぎる力を管理するためには、大きな犠牲も必要って事なんでしょうね。

持て余すような力は、身を滅ぼす原因にしかならないのかも知れません。
原発事故からこっち、よく考えます。
目の前の利益に囚われ過ぎて、リスクに目を瞑ってしまった結果…

原発を受け入れるって事の現実。福島の状況がそれなんでしょうね。
事故を引き起こした側は、糾弾されて当然でしょう。ただ、受け入れた側も、そのリスクは受け入れるしかないんじゃないかと思います。気の毒だとは思いますが…

「新世界より」いま、読んで損はないと思います。
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by mochi_kantoku | 2012-08-22 16:57 | BOOK  

日輪の遺産

とかなんとか言ってたら、いつの間にかできるように…
なんでよ。
まぁ、良しとします。

で、昨日読み終わりました。
e0077915_10471113.jpg
日輪の遺産

浅田次郎さんの有名な小説です。

いまさら、私なんぞが色々言わなくても、みんな知ってる名作。
今頃読んだのか!って言われそうな気がします。
読書は、そんなに得意なほうじゃないんですよ、すんません。


今年の夏に、映画化されたんですよね。それで、気になって購入しました。

読んでみて…今回も「なんで今まで読んでなかったのか!」って思いましたよ。
いっつも、読書をしてなかったことへの後悔が…orz

この本ですが、いまこそ沢山の人に読んでもらいたい。
国を愛する、国を守る、国をつなぐって事の意味、それを教えてくれます。
戦争なんて、決して肯定はできない。しかし、そこから何も考えないのは罪ですよ。
あれだけ大きな犠牲を払ってまで、日本って国を護った。その想いの大きさは、はかり知れない。その想いを無駄にするなんてのは、とんでもない事です。

この話に出てくる人物は、みんな国を守ろうとした。そして、愛してるからこそ…

いま、日本人から決定的に欠落している“愛国心”。これを、あらためて教えてくれました。

震災や経済不況…本当に苦しい状況にある日本を救えるのは、日本人だけなんですよね。
政治に責任を転嫁して逃げてるだけじゃ、苦しいだけです。
国を愛せない者に国を護ることは出来ない。日本人が目を醒まさないと…

恐れず、勇気を持って生きていこう。
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by mochi_kantoku | 2011-11-11 11:39 | BOOK  

ファントム・ピークス

この前、本屋に行ったときに買ったのが、

e0077915_1051617.jpg北林一光さんの ファントム・ピークス

帯に“宮部みゆき氏 絶賛!”とか“第一級のパニック・エンタテインメント!”とか書いてあった上に、本屋のお薦め的なボードまで添えてあったもんですから、衝動的に買ってしまいました。
表紙の絵も、なんとも言えない雰囲気を醸し出してます。

読んでいくと、この表紙の絵は、物語にピッタリですな。

読み始めると、パニック・エンタテインメントと言ってるだけに、一気に読ませます。
実際、読み始めて4時間かかってないと思います。

内容は、結構ストレートな感じ。難しい謎解きやややこしい設定なんてものは無く、特に終盤は一気に読ませてくれます。ちょっと、恐ろしかったですけどね。
ネットで調べると、酷評されてる方もいらっしゃいますが、私は面白かった。
物語の質も量も、ちょうど良い感じでした。
映像化されると面白そうなんですが…中盤からラストにかけての“パニック”な部分は、映像にしちゃうとキツイかも知れない気が…でも、観たいなぁ。

作者の北林 一光さんは、癌で06年に亡くなられてるそうです。
その才能が惜しまれますね。作者の作品をもっと読みたかったと思わずにはいられません。
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by mochi_kantoku | 2011-10-21 11:46 | BOOK  

永遠の0

連休が明けると、いきなり暑くなってきました。
連休終盤に体調を崩したおかげで、衣替えが完全に追いついてない状況です。
今週末は、絶対入れ替えよう。

連休中、本屋で買ったまま放置していた文庫本を読みました。

読んだのは、百田 尚樹さんの「永遠の0」。

e0077915_10183222.jpg 本屋の文庫本コーナーに山積みにされていたのを見つけました。
傍には、「絶対に泣く」って感じの紹介コメントが書かれたボード。文庫本の帯には、俳優の児玉 清さんの紹介文もついてます。

文庫本にしては、かなり分厚い感じ。値段も、ほぼ1000円。
持つと、文庫本らしからぬ重量感が…
最近の文庫本って、いい値段するんですね。

紹介のコメントにつられて、ついつい購入したものの、なかなか手を出さず放置。
理由は特にないんですが、こういう事って多いんですよ。実際、買ってはいるものの読んでない本ってのが、我が家には多数存在します。
参考書だけ買って、勉強した気になってる受験生みたい…

で、「永遠の0」ですが…なんで、いままで読まなかったのか、後悔しました。
悲しく、切ないだけじゃない、いろんな感情が入り混じった…うまく言えませんね。
もう、いろんなところで絶賛されているようなんで、いまさら言う事じゃないのかな。

作品のなかで、「特攻」=「テロ」だと言うジャーナリストが出てきます。
実際、9・11テロで、世界貿易センタービルに航空機が突っ込む場面を目の当たりにした人達のなかに、そう考える人がいても仕方ないのかもしれません。
私も、テレビで見ましたが…衝撃的でした。

でも、「特攻」=「テロ」と考えるのは、個人的には受け入れられない。
自爆攻撃だからテロだって、安直な考えはもちろんですが、作中に出てくる「洗脳」されて、喜んで死んでいったってところも理解できない。
作中のジャーナリストが、特攻に参加した人達の遺書から、その「洗脳」ってのが見て取れると言っています。なぜなら、遺書に命を惜しむような文章はなく、特攻による死が喜びであるといった内容が綴られている。これは、狂信者と同じだと…
この小説は、所謂フィクションです。ですから、このジャーナリストもフィクションです。
でも、本当に、こんなに想像力の欠けた人間のほうが、実際には多いのかもしれません。

以前、鹿児島の「知覧特攻平和会館」に行った事がありました。
ここには、たくさんの特攻隊員の遺書が展示してあります。
そこには、確かに命を惜しむような言葉はありません。ありませんが…
その遺書からは、死を目の前にした葛藤や苦しみが滲み出てます。父、母と書いた文字から、愛するものへの思いが伝わってきます。

想像力の欠如…考える事を拒否するかのような現在の日本人の姿は、まさにこの作中のジャーナリストそのものなんだと感じます。

正直、読み終わった後、涙は出ませんでした。
でも、胸の中にずうっと、あの言い表せない感情が残ってます。

戦争なんて、悲しいだけです。
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by mochi_kantoku | 2011-05-12 14:03 | BOOK